何故大人になってから映画を早送りして見るようになったのか?

昔は映画を見る際は、早送りをして見るという事はなかった。

 

と言うよりは、早送りしてみる事に罪悪感があり、作り手の人達に失礼というか、最初から最後までをきちんと見て1つの映画を見た事になる、とかっこつけた考えを持っていた。

単純に早送りをしてはいけないな という気持ちがあった。

 

しかし、今の私は家でamazonプライムで映画を見る時などは1本の映画に対して必ず1回以上は早送りをする。

 

最初はこの見方に罪悪感があった。

これで映画を見ていると言えるのか?と。

 

しかし、ふと思った。

そもそも早送りせず映画を見た時はその映画をきちんと理解したと言えるのか、と。 

 

答えはNOだった。

 

ここ最近迄映画を見る時はなるべく早送りしない様にという気持ちで見始めるのだが、結局途中で早送りしてしまう。

 

 理由はなんだろうと考えたが2つ思い浮かんだ。

 

  1. 時間が無い。
  2. つまらないから。

以上。

 

こうやって考えてみたが何の大した理由もなかった。

 

単純に時間がない!でも映画は見たい!だからつまらないシーンは早送りする!

というだけである。

時間がある時でもつまらない映画の時には早送りしてしまう。

 

これだけの理由だった。

実際、これを意識した時に映画を何本か見てみたけど面白い映画の時は早送りをする回数が減っていた。むしろ1回も早送りしないで見れる映画もあった。

 

 そもそも面白い映画とは何なのか?

映画を見る感覚は本を読む感覚に似ているのではないかな~とふと思った。感覚。

 

本を読む前は、書店やネットで面白そう!とか今自分はこういった経験をしていてこういった知識が書かれている本を読みたいとか、筆者の人が好きだから新刊が出たから買って読もう等の理由があると思う。

映画もこれに似ていると思う。CMで見たこの映画が面白そうとか、自分はアクション映画が好きだからおすすめのアクション映画を見ようとか、この監督、役者が好きだから新しく公開された映画を見ようとか。

 

本を読む時と映画を見る時の違いは、本は自ら意識しないと先(次のページ)に進まないという事。映画は何もしなくても停止ボタンを押さない限りはストーリーが勝手に進んでいくという事。

 

でも、読書家の方に聞いたら本を読み始める前に目次をよく読むと言っていた。

興味がない、もしくは今自分が欲している知識がそこには書かれていない、もしくはかけ離れているなと思うページに関しては読まないと言っていた。

興味がないページは飛ばすのである。

 

。。。これは映画と同じではないのか?

 

と私は思った。

 

結局は自分とその映画との関係なので、興味がない部分は早送りしてもいいのだと私は感じた。

 

お金を払って見る以上、それはその人の時間なのだから。

 

 

国によっては、つまらない映画の時ほど観客の私語が騒がしくなると聞いた事もある。

 

それはある意味映画に対して正直なのではないかなと、この記事を書いていて感じた。

 

 

そして私は今日もamazonプライムで映画を早送りして見ている。