大事なのは愛

2020年9月30日(水曜)私の勤務していたお店が閉店を迎えた。

 

閉店最終日は卒業したアルバイトが飲みに来てくれ、総勢10名程での宴会をしてくれた。

それと同時に私も今勤めているこの会社を退職する事になる。

 

たくさんのお客様が来てくれた、という所に注目が行きがちだが、それ以上にチェーンの飲食店では基本的にそのお客さんを対応するのは20歳前後のアルバイトの子達だ。

私は正直、お客様はもちろんだが、このアルバイトの子達こそがこのお店を支えてくれた本当の主役であると常に思っていた。

 

お客様と従業員どちらの方が重要か ではなく、私はお客様を対応するのはアルバイトの子達なのでアルバイトの教育の方に重きを置いていた。

 

アルバイトの子達がマニュアルを守って、生き生きと楽しく働けば自然とお客様は増えていく。

お店の雰囲気と言うのは、良い物も悪い物も必ずお客様にも伝わるのである。

 

 

多くの店長はお客様あってのお店だと言う。

 

しかし、店長はアルバイトがいなければ売り上げを上げる事も出来ない。むしろ1人では何もできないのである。

 

だから私は飲食店を営業していく上で何が大事かと聞かれたら、アルバイトと答える。

 

 

昔父親が働いていた会社に新卒の新入社員が入ってきた時に母親に「やっぱり若い奴らがいると活気があるよ」と言っていたのを思い出した。

 

私もこの歳になってそう感じる様になった。

特に私が働いたのは20歳前後の子達が中心だったので、若く、希望にあふれ、可能性も無限大に秘めている年齢でもあると思う。

 

そんな若い子達と働いていると、たくさんの元気を貰ったし、たくさんの事を学べた。

 

そんなアルバイトだった子達が、卒業をし、社会人となって久々に会いに来てくれたのである。

 

私が退職する事を知り、花束を持ってきてくれたり、差し入れでビールを頂いたり。

 

むしろ感謝するのは私の方なのに、最後までお世話になりっぱなしだった。

 

アルバイトを育てていく上で何が大切かと聞かれたら、私は恥ずかしげもなくと答える。

 

どれだけ愛を持って接する事が出来るか、愛情を持って仕事を教えられるか、愛情を持って注意ができるか。

 

全ては愛である。

 

この考えは講演家の鴨頭嘉人さんが以前動画で言っていたのを見て、私も愛の大切さに気付くことができた。

 

マザー・テレサが「愛の反対は憎しみではなく無関心」と言っていたが、その言葉の意味が少しずつ分かってきたと思う。

 

相手を褒め、相手を認めてあげる。間違ったことをすれば愛を持って注意をする。

きちんと愛情を持って接すればそれは相手にはきちんと伝わる。

伝わらずに辞めていくアルバイトもいたが、それはそれでしょうがないと割り切る。ここで大事なのは偉そうに相手を変えようなんて勘違いしてはいけないという事なのだから。

 

そして、無関心は悪である。

教えた仕事ができても褒めない。間違ったことをしても注意もしない。髪型、メイク、服装、が変わっても気付かない所か見てもいない。そもそもコミュニケーションも取らない。

この状態で人は、仕事を頑張ろうとは思わない。と言うよりかは思えない。

 

以前何かの記事かネットで見た(聞いた)事があるが、部下が仕事に対してモチベーションが上がらない理由の1位は 上司が自分に関心がない事 と見た(聞いた)事がある。

(記憶が曖昧なので、間違っていたらすいません)

 

やはり無関心は悪なのである。

だからこそ愛情を持って接する事が大事なのである。そして愛は無償なのだから、与えても損をする事はない。伝わらなければ「そんなもんかぁ」と割り切って次に行けばいいのである。(これも講演家の鴨頭嘉人さんが動画内で言っていました)

 

そんな事を気付かせてくれたアルバイトの子達に感謝の気持ちでいっぱいである。

皆の顔を見れて本当に嬉しかった。

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頂いた花束