お菓子が家にあるというのは親の優しなのである。
今週のお題「好きなおやつ」
最近忙しくて2日間ブログを書く事が出来なかった。毎日更新すると誓ったのに忙しいを理由にしてしまった。
そして、書こうとずっと思っていたのでせっかくなので先週のお題になってしまったが、「好きなおやつ」について今更ながら書いてみたいと思う。
秋になると おさつ というスナック菓子がスーパーのお菓子売り場に並び始める。
その時に私は毎回このおさつが大好きで真っ先に探していた。
しかしそれは子供の頃の話。
そもそも、大人になってからというものお菓子自体を全く食べなくなった。
子供の頃は、必ずと言っていい程ほぼ毎日のようにお菓子を食べていた記憶がある。
特に母親が夜テレビを見てお酒を呑みながら食べるお菓子がいつも美味しそうに見えるのである。
そんな母親は毎回お菓子を家に置いといてくれた。
冷蔵庫の左横に必ず幾つか種類があり、品数も揃えていてくれた。
そことは別に台所の上の棚にもお菓子が保管されている。
しかし、ここは安易に触れて良い場所ではない。
父親が食べる用に置いてあるお菓子なのである。
間違って勝手に食べようものなら、想像するだけでも恐ろしい。
子供ながらに絶対そこは触っちゃダメと自分に言い聞かせていた。父親はめちゃくちゃ怖い。
そんな実家で育ったが、私は24歳の頃に初めて1人暮らしを始める事になった。
仕事の関係で急な1人暮らしだったが、慌ただしい日々が過ぎていった。
そして、【今週のお題】を見た時にふと思った。
そういえば一人暮らししてから 俺お菓子全然食べてないな という事に。
自炊もしていたし、一人暮らし歴5年以上になるがスーパーにご飯は買いに行くけれどお菓子を買った記憶はほぼ無い。
彼女もいた事があり、家で半同棲みたいな生活もしていた事もある。ビールを美味しそうに呑む彼女だったがそれでも私は今思えば気が利かない男なのだが、おつまみを全く用意しなかった。
私自身家でお酒をほとんど呑まないので、家でおつまみと一緒にお酒を呑むという感覚が無かったのである。
私は友達や同僚、上司や会社の呑み会に参加した時は、普通にお酒を呑む。
嫌いでもなく、人並みに呑める。強いて言うなら頭痛持ちなので、アルコール頭痛が起きるが頭痛薬を常に持っているので薬を飲めば治る。
では何故家でお酒を呑まないのか?
家で呑むお酒は、お店で呑むお酒よりも何だが美味しく感じられない。全く違う味に感じるのである。
なので、家ではよっぽどの事がない限りお酒を呑まない。
お酒を呑む彼女からしたらつまらない男である。
あれだけ親がお酒を呑みながらお菓子をつまみに食べる姿を見て育った子供だが、その点だけは親とは正反対になってしまった。
何故私はお菓子を食べないのかずっと考えてみたが、一つの答えに辿り着いた。
親の優しさに甘えていた という事に。
親が子供の事を思いお菓子を買ってきてくれる。家には必ずお菓子があるので毎日の様に食べる。それを見て親も好きなのだなと思い、毎回買い物の時に買ってきてくれる。
私はその親の優しさに甘えていたのだとこのお題をきっかけに気付く事ができた。
思い返してみると、父親が寝た後に母親と一緒に好きなテレビ番組を見ながら一緒にお菓子を食べるのが好きな時間だった。
以前久しぶりに帰省した時も、帰り際母親は何も無いけどと言ってお菓子をたくさん持たせてくれた。
お菓子食べないんだけどなと心の中で思いながら、でも嬉しい気持ちになったし懐かしい気持ちにもなった記憶がある。
お菓子が常に買って置いてあるというのは親の優しさだったのだなとこの歳になって初めて気付いたのである。